063840 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

行列のできる?! 引越相談所!

地獄から天国

楽天ブックストップページ 「楽天アフィリエイト&楽天広場」公認ガイド 「地獄から天国 いつものようにお見積りにおかがいました。
今回のお宅は、私鉄の線路沿いにある古い長屋のようなお宅です。
ハッキリ言って環境はヨロシクありません!電車が通るたびに話しは出来ないは、家の近所には不法投棄のゴミがあちらこちらにあります。
なんか映画で終戦直後の映像が出てきますが、そんなイメージの場所でした。

インターホンもないので、カギの掛かっていない開き戸を開けて「こんにちは~○○○引越社センターです!」と大きな声で呼ぶと、奥からご主人が出てきました。
「あ~ぁ引越し屋さんね、汚い所だけど、どうぞ中へ入って下さい。靴のままでいいですよ!」と招いてくれました。

私は一瞬耳を疑いました、超和風の家に靴のまま入っていいものか?しかしその答えはすぐにでました。スゲー汚~い!家の中全体がまさにゴミ箱状態です!ゴミの中で生活するという言葉がピッタリ当てはまる家です!
今までいろんなお宅を拝見しましたが、ここまで汚いのは見たことが無いというくらい汚いです。その上トイレが水洗では無い為、悪臭が漂っています。

お客様の足元を見るとサンダル(スリッパではない)を履いていますので、お言葉に甘えて私も靴のまま上がらせていただきました。なんと畳の上もOKです。

まるで外国の家みたいに・・・・そんな訳ありませんが(・・);。
だって靴下でそのまま入れば靴下が真っ黒になってしまい、次のお客様のお宅に上がれないのでしかたがありませんよね。そんな事を自分に言い聞かせながらお見積りをを開始しました。

それにしてもこの家は汚いので、ゆっくり座ってお見積りも出来ません。座る場所も無いのと、座るとスラックスが汚れてしまいます。だから見積書も立ったまま作成しました。こんな家で寝泊りする事を考えただけで・・・・ゾ~とします。
そして驚いた事に、このお客様の次の引越先は「新築一戸建て」です!
このゴミ箱のような家に住みながら、しっかりお金を貯めていたのでしょうか?

よくケチな人がお金を貯めるといいますが、この方もそうなのかな?こんな人が新築へ引越してもすぐに汚くなるんじゃないかな~、とかイロイロ思いつつも無事見積り終了で、ご契約を頂きました。パチパチパチ(^ё^)
まぁどんな方でも契約もらえればうれしいのが営業マンです。

そして引越当日です。
作業スタッフ全員靴のまま家の中へ入っていきました。こんな事はみんな始めてです。でもそれもしかたないですよ、汚さは半端じゃありませんから。 みんな悪臭に顔をしかめながらも、口に出すこともせず淡々と荷物を運びます。いつもより言葉数が少なく、スムーズに荷物を積み込みました。なぜなら悪臭が口の中に入っていくようで気持ちが悪いから、みんな早くここから脱出したいと言うのが本音のようです。

そして待望の新居へ到着です。
新居はカナダ風の輸入住宅です。全体があずき色の赤いお宅はロッキー山脈のほとりに立つような優雅なたた住まいで結構目立ちます。駐車場には赤いボルボのステーションワゴンの新車がデーンととまっていました。
そして新居へ搬入前の確認であがる時、玄関お客様が全員に真新しいスリッパを履くようにいわれました。言われた通りにスリッパに履き替え、お部屋の中を下見です。

輸入住宅は本当に素晴らしく中もこっています。そしてそれに合わすようにテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン等々電化製品も全て新品でそろえてありました。
そして床のフローリングはもうピカピカのツルツルで、小走りしちゃうと滑ってしまうぐらいワックスがびっしり聞いていてもう素晴らしいの一言です。

あの悪臭の放つ家から、全てを新品でそろえてこの新築への引越はまさに「地獄から天国です」引越を境にここまで生活スタイルが変わる方も珍しいです。

そして引越の作業スタート!
最近は引越の再に新居へ入る前には「靴下の履き替え」をして搬入します。 それは、古い家で荷物を運び出す再にタンスをどけた時のホコリで、靴下が真っ黒になるからです。
今回のお客様は、荷物を積むときはみんな靴を履いたまま作業をしたので履き替えの必要がないのでそのまま新居で作業できます。
しかし、お客様は新居へ入る際に「スリッパを履いて作業して欲しい」といわれました。
荷物を搬入する再に小走りで運ぶと、もっとゆっくり運ぶようにとアレコレ指示が飛びます。ゴミの中で生活していたと同一の人物とはとても思えません。
そんなお客様の細かい指示にも対応して、引越作業は無事終了しました。

帰りがてらのトラックの中でみんなで話していたんですが、汚い・臭いといわれようがしっかりお金を貯めるとああいう家に住めるんだね~と私が言うと、ひとりのスタッフが「あれは宝くじでも当たったんじゃないの?」と一言。

「そうか!宝くじに当たったら一気にあんな環境に変われるな~!」全員納得しました。
あの生活の変わり方は半端じゃない、家・車・家電製品等々トータルで4・5千万円はいくんじゃないでしょうか?それも宝くじなら分かる気がします。
あくまでも我々の憶測ですが、そういう結論でみんな納得して帰路につきました。

ちなみにその途中に「ロト6」の売り場があり、私がちょっと買ってくるといったら、全員が俺も俺もと「ロト6」を買いました。俺たちって単純ですか?(^^);


© Rakuten Group, Inc.